「志望動機って、何を書けばいいんだろう…」
「どの病院も、同じようなことを書いている気がする…」
作業療法士の皆さん、履歴書や職務経歴書、そして面接で、志望動機に悩んでいませんか?
志望動機は、「なぜ、この職場を選んだのか?」「この職場で、どんなことをしたいのか?」を、採用担当者に伝えるための、非常に重要な要素です。
でも、「貴院の理念に共感しました」というような、抽象的な言葉だけでは、
「他の人と同じだな…」
「本当に、うちの職場のこと、理解しているのかな…?」
と、採用担当者に、あなたの熱意は伝わりません。
この記事では、作業療法士の皆さんが、自信を持って志望動機を作成できるよう、
- 志望動機の書き方
- 施設別の例文
- 作成のポイント
- 面接での伝え方
など、「採用担当者の心に響く志望動機」を作成するための情報を、ぎゅっと凝縮してお届けします。
この記事を読めば、
「志望動機って、こうやって書けばいいんだ!」
「面接で、自分の熱意をしっかり伝えられる!」
と、あなたの志望動機作成、そして面接対策を、強力にサポートできるはずです。
さあ、一緒に、採用担当者の心を掴む、最強の志望動機を作成しましょう!
志望動機は「ラブレター」第2弾!…熱意と具体性で差をつける
「志望動機って、自己PRと何が違うの?」
そう思いますよね。
自己PRが、あなたの「強み」をアピールする場であるのに対し、志望動機は、「なぜ、この職場を選んだのか?」「この職場で、どんなことをしたいのか?」を、採用担当者に伝えるための、「あなただけの、特別なメッセージ」です。
なぜ重要?…採用担当者は「意欲」と「適性」を見ている
採用担当者は、志望動機を通して、
- あなたの「意欲」
- あなたの「適性」
を見極めようとしています。
- 意欲:
- 本当に、この職場で働きたいのか?
- 仕事への熱意はあるか?
- 長く働き続けてくれそうか?
- 適性:
- あなたの経験やスキルが、この職場で活かせるか?
- 職場の雰囲気や、理念に合っているか?
つまり、志望動機は、「私は、この職場で働く意欲があります!」「私は、この職場で活躍できる人材です!」と、採用担当者にアピールするための、「絶好のチャンス」なのです。
何を書く?…「なぜこの職場を選んだのか」を具体的に
志望動機では、「なぜ、この職場を選んだのか?」を、具体的に説明しましょう。
- 数ある病院・施設の中で、なぜ、この職場なのか?
- この職場で、どんなことに魅力を感じたのか?
- あなたの経験やスキルを、どのように活かせるのか?
- この職場で、どんなことを実現したいのか?
など、「あなただけの理由」を、具体的に説明することで、
「この人は、本当にうちの職場で働きたいんだな」
と、採用担当者に、あなたの熱意が伝わります。
「貴院の理念に共感」だけではNG!…具体性がないと響かない
「貴院の理念に共感しました」という言葉は、多くの人が使う、「定番フレーズ」です。
もちろん、理念に共感することは大切ですが、「それだけ」では、採用担当者の心には響きません。
- 理念の、どんなところに共感したのか?
- その理念と、あなたの経験や価値観は、どのように結びつくのか?
- 具体的に、どんな行動で、理念を体現したいのか?
など、「具体性」を持たせて、「あなただけの言葉」で、表現することが大切です。
施設別!作業療法士向け志望動機例文集
「具体的に、どんな志望動機を書けばいいの?」
そう思いますよね。
ここでは、作業療法士向けの志望動機例文を、施設別にご紹介します。
例文1:病院(急性期)
貴院は、急性期医療を担う地域の中核病院として、高度な医療を提供されていると伺っております。私は、〇〇病院で作業療法士として〇年間勤務し、主に脳血管疾患の患者さんの急性期リハビリテーションに携わってまいりました。
貴院の「早期から積極的にリハビリテーションに取り組み、患者さんの機能回復と早期社会復帰を支援する」という方針に感銘を受けました。
これまでの経験で培った、急性期リハビリテーションの知識・技術、そして、患者さんの状態を的確に評価し、リスク管理を徹底しながら、早期離床を促すスキルを活かし、貴院のチーム医療の一員として貢献したいと考えています。(具体的な経験、スキル)
将来的には、急性期リハビリテーションの認定作業療法士の資格を取得し、より専門性の高いリハビリテーションを提供できるよう、自己研鑽に努めてまいります。(将来のビジョン)
例文2:病院(回復期)
貴院は、回復期リハビリテーションに力を入れており、患者さん一人ひとりに合わせた、丁寧なリハビリテーションを提供されていると伺っております。私は、〇〇病院で作業療法士として〇年間勤務し、回復期の患者さんのリハビリテーションに携わってまいりました。
患者さんの多くは、脳血管疾患や整形外科疾患の後遺症により、ADL(日常生活動作)に支障をきたしていました。私は、患者さんの残存能力を最大限に活かし、自宅での生活を想定した、実践的なリハビリテーションを提供することを心がけてきました。
具体的には、調理、掃除、洗濯などの家事動作訓練や、公共交通機関を利用した外出訓練などを積極的に取り入れ、患者さんが自信を持って社会復帰できるよう、支援してきました。(具体的な経験、スキル)
貴院で、これまでの経験を活かし、患者さんの「その人らしい生活」の再建をサポートしたいと考えています。また、回復期リハビリテーションにおける作業療法の役割について、さらに学びを深め、自己成長につなげていきたいと考えています。(将来のビジョン)
例文3:病院(精神科)
貴院は、精神科リハビリテーションに力を入れており、患者さんの社会復帰を支援する様々なプログラムを提供されていると伺っております。私は、〇〇病院で作業療法士として〇年間、精神科病棟で勤務し、統合失調症やうつ病などの患者さんのリハビリテーションに携わってまいりました。
精神疾患の患者さんの多くは、服薬管理、金銭管理、対人関係など、日常生活を送る上で様々な困難を抱えています。私は、患者さんの症状やニーズに合わせて、個別プログラムや集団プログラムを組み合わせ、日常生活に必要なスキルを習得できるよう、支援してきました。
具体的には、SST(ソーシャルスキル・トレーニング)、心理教育、作業療法プログラム(手工芸、園芸、調理など)などを実施し、患者さんの社会参加を促進してきました。(具体的な経験、スキル)
貴院で、これまでの経験を活かし、患者さんの社会復帰を支援する一翼を担いたいと考えています。また、精神科リハビリテーションにおける作業療法の専門性をさらに高め、将来的には、精神科認定作業療法士の資格取得を目指したいと考えています。(将来のビジョン)
例文4:介護老人保健施設
貴施設は、「利用者さんの自立支援」を理念に掲げ、在宅復帰に向けたリハビリテーションに力を入れていると伺っております。私は、〇〇病院で作業療法士として〇年間勤務し、回復期リハビリテーションに携わってまいりました。
高齢者の患者さんの多くは、加齢や疾患により、ADL(日常生活動作)が低下し、自宅での生活に不安を抱えています。私は、患者さんの残存能力を最大限に活かし、自宅での生活を想定した、実践的なリハビリテーションを提供することを心がけてきました。
具体的には、入浴、更衣、トイレ動作などのADL訓練、調理、掃除などの家事動作訓練、そして、自宅の環境調整や福祉用具の選定など、多岐にわたる支援を行ってきました。(具体的な経験、スキル)
貴施設で、これまでの経験を活かし、利用者さんの在宅復帰を支援したいと考えています。また、介護保険制度や、地域連携についても学びを深め、利用者さんを多角的にサポートできる作業療法士を目指したいと考えています。(将来のビジョン)
例文5:訪問看護ステーション
貴ステーションは、「住み慣れた地域で、その人らしく暮らす」を理念に掲げ、質の高い訪問リハビリテーションを提供されていると伺っております。私は、〇〇病院で作業療法士として〇年間勤務し、急性期から回復期、維持期まで、幅広いリハビリテーションに携わってまいりました。
近年、在宅医療のニーズが高まる中で、訪問リハビリテーションの重要性を強く感じています。利用者さんの自宅での生活を、直接サポートできることに、大きなやりがいを感じています。
これまでの経験で培った、様々な疾患に対する知識・技術、そして、患者さんやご家族とのコミュニケーションスキルを活かし、利用者さんの「その人らしい生活」を支援したいと考えています。(具体的な経験、スキル)
貴ステーションで、訪問リハビリテーションの専門性をさらに高め、将来的には、認定訪問療法士の資格取得を目指したいと考えています。また、地域の医療機関や介護事業所との連携を密にし、地域包括ケアシステムの一員として貢献したいと考えています。(将来のビジョン)
例文6:クリニック(整形外科)
貴院は、地域密着型のクリニックとして、整形外科疾患の患者さんを多く診療されていると伺っております。私は、〇〇整形外科クリニックで作業療法士として〇年間勤務し、主に外来患者さんのリハビリテーションを担当してきました。
患者さんの多くは、肩こり、腰痛、膝痛などの慢性疼痛を抱えており、日常生活に支障をきたしている方も少なくありませんでした。私は、患者さんの訴えを丁寧に聞き、痛みの原因を評価し、マッサージ、ストレッチ、運動療法などを組み合わせた、個別性の高いリハビリテーションを提供してきました。
具体的には、マッケンジー法に基づいた運動療法や、トリガーポイント療法、PNFなどの徒手療法を積極的に取り入れ、患者さんの痛みの軽減と、機能回復に努めてきました。(具体的な経験、スキル)
貴院で、これまでの経験を活かし、患者さんの痛みの軽減と、機能回復に貢献したいと考えています。また、スポーツ整形外科分野にも興味があり、積極的に学びを深め、将来的には、スポーツ分野の認定作業療法士の資格取得を目指したいと考えています。(将来のビジョン)
例文7:児童発達支援センター
貴センターは、「子どもたちの可能性を最大限に引き出す」という理念を掲げ、発達障害のある子どもたちへの療育に力を入れていると伺っております。私は、〇〇病院で作業療法士として〇年間勤務し、小児リハビリテーションに携わってまいりました。
発達障害のある子どもたちは、感覚過敏、運動の不器用さ、コミュニケーションの困難さなど、様々な課題を抱えています。私は、子どもたち一人ひとりの特性を理解し、遊びを通して、感覚統合療法、運動療法、認知行動療法などを組み合わせた、個別性の高い療育を提供することを心がけてきました。
具体的には、感覚遊具を使った遊び、粗大運動、微細運動を促す遊び、SST(ソーシャルスキル・トレーニング)などを実施し、子どもたちの発達を支援してきました。(具体的な経験、スキル)
貴センターで、これまでの経験を活かし、子どもたちの成長をサポートしたいと考えています。また、小児リハビリテーションに関する専門性をさらに高め、将来的には、小児分野の認定作業療法士の資格取得を目指したいと考えています。(将来のビジョン)
志望動機作成の5つのポイント
「例文を参考に、自分だけの志望動機を作るには、どうすればいいの?」
そう思いますよね。
ここでは、志望動機作成の5つのポイントをご紹介します。
ポイント1:徹底的な情報収集…ホームページ、パンフレット、見学
まずは、応募先の病院や施設について、徹底的に情報収集を行いましょう。
- ホームページ:
- 理念、方針、事業内容、診療科目、設備、スタッフなどを確認
- パンフレット:
- 病院や施設の概要、特徴、強みなどを確認
- 職場見学:
- 実際に職場を訪問し、雰囲気や仕事内容を確認
- その他
- 可能であれば、OB・OG訪問
など、様々な方法で情報収集を行い、「この職場の、どんなところに魅力を感じるのか?」を、具体的に言葉にできるようにしましょう。
ポイント2:自分の経験・スキルとの接点を見つける
情報収集を通して、「この職場で求められていること」と、「あなたの経験・スキル」との接点を見つけましょう。
- この職場で、あなたのどんな経験が活かせるか?
- この職場で、あなたのどんなスキルが役立つか?
- この職場で、あなたはどんな貢献ができるか?
など、「あなたを採用するメリット」を、採用担当者に具体的にイメージさせることが大切です。
ポイント3:将来のビジョンを明確にする
志望動機では、「この職場で、どんなことを実現したいのか?」という、「将来のビジョン」を明確に伝えましょう。
- 5年後、10年後、どんな作業療法士になっていたい?
- この職場で、どんな働き方をしたい?
- どんなキャリアを築きたい?
など、「あなたの将来の目標」と、「この職場で働くこと」を結びつけることで、「この人は、長く働いてくれそうだ」と、採用担当者に安心感を与えることができます。
ポイント4:具体性のある言葉で表現する
志望動機は、「抽象的な言葉」ではなく、「具体性のある言葉」で表現しましょう。
例えば、「貴院の理念に共感しました」というだけでは、具体性に欠けます。
「貴院の、『患者さん一人ひとりに寄り添った、丁寧なリハビリテーションを提供する』という理念に共感しました。私は、〇〇病院で〇年間、〇〇(疾患)の患者さんのリハビリテーションに携わってきましたが、常に、患者さんの立場に立ち、患者さんの気持ちに寄り添うことを心がけてきました。…」
というように、
- 理念の、どんなところに共感したのか?
- あなたの経験と、どのように結びつくのか?
を、具体的に説明しましょう。
ポイント5:熱意を伝える
志望動機は、あなたの熱意を伝える、絶好のチャンスです。
- なぜ、この職場で働きたいのか?
- この職場で、どんなことをしたいのか?
- この職場で、どんな貢献ができるのか?
など、あなたの熱い思いを、あなた自身の言葉で、伝えましょう。
面接で差をつける!志望動機を効果的に伝える3つのテクニック
「面接で、志望動機をうまく伝えるには、どうすればいいの?」
そう思いますよね。
ここでは、面接で志望動機を効果的に伝えるための、3つのテクニックをご紹介します。
テクニック1:結論から話す…PREP法を活用
PREP法を活用し、結論から話しましょう。
「私が貴院を志望する理由は、〇〇です」と、最初に結論を述べることで、面接官は、「この人は、何を伝えたいんだろう?」と、話を聞く準備ができます。
テクニック2:自分の言葉で話す…丸暗記はNG
志望動機は、丸暗記するのではなく、自分の言葉で話しましょう。
丸暗記した文章を、棒読みで話しても、あなたの熱意は伝わりません。
- 伝えたいことの、キーワードを覚えておく
- キーワードを元に、自分の言葉で話す
など、自然な話し方を心がけましょう。
テクニック3:面接官の目を見て、笑顔で話す
面接官の目を見て、笑顔で話しましょう。
- 自信を持って、ハキハキと話す
- 明るい表情で、話す
- 適度なアイコンタクトを取る
など、話し方や、表情にも気を配ることで、あなたの熱意が、より伝わりやすくなります。
まとめ
作業療法士の皆さん、志望動機の作成、そして面接でのアピール、自信を持って臨めそうでしょうか?
志望動機は、「なぜ、この職場を選んだのか?」「この職場で、どんなことをしたいのか?」を、採用担当者に伝えるための、非常に重要な要素です。
この記事でご紹介した、
- 志望動機の書き方
- 施設別の例文
- 作成のポイント
- 面接での伝え方
を参考に、あなただけの、最強の志望動機を作成し、採用担当者の心を掴んでください!
あなたの転職活動が、成功することを、心から応援しています!